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コロナ罹患後のワクチン接種って必要?いつ打てばいい?②

[2021.09.21]

こんにちわ、的場医院の伊藤航人です。

 

前回は、コロナワクチンは罹患後も打った方がベターであるというお話でした。

 

今回は、「罹患後はいつからワクチンは打てるの?」というお話です。

 

結論としては、罹患後3ヶ月ほどはあけたほうがメリットがデメリットを上回ると考えております。

 

さて、ワクチンの目的は、言うまでもなく、コロナに罹患しないようにすることです。

 

私は普段、コロナの病棟でも勤務しておりますが、

 

罹患後すぐに次のコロナにかかったという症例は経験しません。

 

芸能人の方が、2回目にかかったなどという報道も目につきますが、半年くらいは時間が空いています。

 

コロナに罹患してしまったことで、免疫を獲得し、

 

「コロナに罹患しない」という目的はある程度の期間(3-6ヶ月)は達成できるはずです。

 

その後は、徐々に抗体価も下がりますし、ワクチン自体は打った方がいいというのは、前のブログで申し上げた通りです。

 

逆に、デメリットはどうでしょう?

 

コロナ罹患後は後遺症含め、血栓症などの合併症の報告もあります。

 

コロナ罹患後、すぐにワクチン接種を行い、万が一、大きな合併症が起きた場合に、ワクチンの副反応と識別は困難です。

 

メリットが一緒であれば、デメリットは少ない方がいいですよね?

 

私がすぐでなく、3ヶ月くらいあけたほうがいいというのは、メリットとデメリットのバランスに基づいての考えによるものです。

 

現在、葛飾区(保健所の見解)では、「治ったらすぐ打っていいよ」というのが基本的なスタンスになっています。

 

厚生労働省は、最新の資料で、

 

「新型コロナウイルスの感染から回復した段階で、ワクチン接種を受けられること」

 

を目指すように記載しています。

 

確かに、後遺症もなく、経過が良好であれば、患者さんの希望で、罹患後1ヶ月を目安に接種をしても良いかもしれません。

 

「治ったら」「回復したら」というのはケースバイケースですので、

 

3ヶ月を基本に、状況に応じて、短縮するという形で当院では対応しております。

 

ワクチンはメリットがデメリットを上回って初めて、接種するべきです。

 

個人個人において、その状況は変わります。

 

打つか、打たないか迷われるようでしたら、一度、水曜に私の外来にご相談にきてみてください。

(お電話での問い合わせは診療が止まってしまうので、診察の中でお受けします。ご理解ください。)

 

それでは、マスク、手指衛生、感染対策に気をつけて、今日も元気にすごしましょう!

 

 

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