コロナワクチン1,2,3回目 5歳以上11歳以下
当院から保護者の方へ大切なメッセージ 2022.8.13
*以下の文章は、当初このページに書かせていただいた文章を改編し、記載し直したものです。
2022年8月10日に日本小児科学会より、“健康な小児へのワクチン接種に対して、「意義がある」から「推奨する」という表現変更”の方針が打ち出されました。第7波の爆発的感染者増加の中で、健康な児においてもワクチン未接種の小児において、重症化例が出てきてしまっています。感染者が少ない中では接種のメリットが得にくい状況でしたが、健康な小児においても、接種のメリットがデメリットを上まる状況になっており、当院としても、ワクチン接種を推奨する方針に準拠して、診療を進めて参ります。
<これまでの当院の考えや経緯>
5~11歳におけるコロナワクチンは、基礎疾患(*1)のある小児を主な対象として、重症化を予防することを主目的として開始されました。5~11歳に対しては、ワクチンの発症予防効果は乏しく、健康な小児においては重症化率も高くないという状況でしたので、健康な小児においては、接種を強く推奨できるような根拠に乏しい状況と当院としては考えていました。
しかし、BA.5を含むオミクロン株における小児患者のデータの蓄積により、オミクロン株流行以降は小児に特有の疾患であるクループ症候群、熱性けいれんが増加し、脳症、心筋炎などの重症例も報告されております。
また、一部ワクチン未接種の健康な小児の中で、重症化もしくは死亡する症例がでている状況が明らかになってきました。
これは、第7波による感染者数の爆発的増加が原因と考えられます。
これに対して、現行ワクチンはオミクロン株を含めて重症化予防効果が40~80%程度認められることが改めて、確認されてきています。
そして、これまでの小児のコロナワクチン接種者により、安全性の面も徐々にデータの集積がされてきており、12~17歳における副反応の発生率は、若年成人と同等であり、5~11歳における副反応はより軽い傾向が確認されています。
ワクチン接種はメリットがデメリットを上回る場合に、我々は接種を推奨しますが、現状の流行状況ではメリットがデメリットを上まっていると考え、この度、接種を推奨する方針で診療をおこなっていく方針に変更することといたしました。
ワクチンは罹患発症予防効果にはやはり乏しく、また、子供の感染対策は、なかなか十分とは言えません。周囲の大人がマスクや手指衛生など感染対策を怠らず、罹患しないようにする中で、お子さんを守っていただければと思います。
*接種当日は限られた時間で接種をしておりますので、接種に迷われる方は、別途診療時間内にご相談に来ていただけると助かります。よろしくお願いいたします。
【5歳以上11歳以下 1,2,3回目 予約可能対象の方】
・5歳以上11歳以下
・接種券がお手元に届いている方
・上記であれば、かかりつけ、非かかりつけを問いません
【使用ワクチン】
ファイザー社製(12歳以上とは使用バイアルが異なります。)
【注意事項】
・他のワクチン接種とは2週間をあくように、予約ください。
・コロナ罹患された方、濃厚接触者の方は、自宅療養終了から接種日が最低1ヶ月あくようにお申し込みください。
当院では接種日は自宅療養終了日から3-4ヶ月あけていただくことを推奨しております。
【5〜11歳のコロナワクチン接種時に持参するもの】
母子手帳
お薬手帳(現在内服している薬の記載があるもの)
保険証
医療証
接種券
【予約サイト】
5歳以上11歳以下のコロナワクチン予約はこちらから
接種予定日(原則毎週水曜+ 金曜)
1回目の方は、2回目の予約を3週間後(もしくは4週後)にご自身で予約ください。
2回目のみ(1回目から3週以上あけてください)
3回目のみ(2回目から5ヶ月以上あけてください)
の予約も受け付けております。
【参考資料】
*1:小児基礎疾患
・厚生労働省
・小児科学会